SPGアメックスの年間決済額が多い方に対してプラチナステータスが付与されているという情報がTwitter上で先日駆け巡りました。
今回はその真相となぜマリオットがこのような施策を実施したのかを考えていきたいと思います。
Youtubeにもアップしているので、文字を読むのが面倒という方はこちらも併せてご覧ください!
実際にSPGアメックス会員にプラチナステータスは付与されている?
これは様々な方のツイートを見ている限りでは本当のようです。

宿泊日数が0日でもプラチナエリートが付与されている方もいるようなので、決済額に応じて付与されているのは間違いなさそうです。
いくら以上決済していれば付与されている?
こちらもTwitter上の情報を見ている限りだと2021年に400万円以上決済している人が対象になっているようです。
マリオットの狙いは?
次にマリオット側の本施策に関する狙いについて考えていきます。
そもそも今回プラチナエリートを付与されたのはどんな人?
SPGアメックスの会員は大きく4つのカテゴリーに分けられると思います。

1.決済額・宿泊数ともに多い会員
2.決済額は少ないが、宿泊数が多い会員
3.決済額は多いが、宿泊数が少ない会員
4.決済額・宿泊数ともに少ない会員
この内、1と2については宿泊数が多いのでそもそもプラチナエリートとなり、3と4の会員はSPGアメックスの特典でゴールドエリートを付与された会員になります。

今回プラチナエリートが付与された会員は「3.決済額は多いが、宿泊数が少ない会員」になります。
SPGアメックスによるマリオットの収入は?
今回、なぜ上記の会員に対してプラチナエリートが付与されたのかを考える前にそもそもSPGアメックスによってマリオットにもたらされる収入について考えてみます。
SPGアメックスによってマリオットに入るものは、
1.決済額に応じたアメックスからの収入
2.宿泊に関連する収入
※宿泊費、食事代、その他
の2つがあると想定されます。

今回の対象者にマリオットが求めるものは?
今回の対象者については、これら2つの収入の内、「1.決済額に応じたアメックスからの収入」はそもそも決済額が多いので十分にあります。

一方で「2.宿泊に関連する収入」については宿泊数が少ないのでマリオットとしてはここも欲しいところです。

そこで今回の対象者に対してプラチナエリートを付与することによって、
「プラチナエリートなら泊まってみようか」
「プラチナの特典ってどんなものか試してみたい」
という需要を掘り起こして、決済額が多い会員にプラチナエリートを付与することでマリオットとしての収入が増やせるかを検証したいのではないかと考えています。

なぜ今そんなことをするのか?
では、マリオットはなぜこのタイミングでこのようなことを行っているのかについて考えてみます。
その理由は日本での「Marriott Bonvoy ブリリアント アメックス」の特典検証を行ないたいからでないかと考えています。
Marriott Bonvoy ブリリアント アメックス
アメリカので既に発行されている「Marriott Bonvoy ブリリアント アメックス」には年間75,000ドル以上の決済でプラチナエリートが付与される特典が付いています。

同カードはSPGアメックスの後継カードとして日本でも発行される可能性があり、マリオットとしては「決済額に応じたプラチナエリート付与」の特典を日本で提供した場合、効果が出せるかの検証を行っているんじゃないかと思います。

いくら以上で付与かどうかはアメリカと日本の市場の違いがあるので同じ金額ではないかとも思いますが、今回の条件を見ると400万円前後になるのでは?と思っています。
今後に期待

SPGアメックスはスターウッド時代のカードであり、やがてはマリオットのカードに変更になります。競合にはヒルトンアメックスがあるので、それらの特典も意識したカードが登場するのでは?と思っています。
その際に「決済額に応じたプラチナエリート付与」があるかは大きな注目ポイントになるかと思います。SPGアメックスの後継カードについて、追加情報があればまた発信させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。